エコ住宅・健康住宅に求められる条件

エコ住宅の嘘

エコ住宅・健康住宅

エコ住宅とか健康住宅という言葉が、最近ではよく聞かれます。しかし、それがどんな中身の住宅なのかということになると、意見はさまざまに分かれてきます。住宅は時代とともに変化し、またユーザーの好みもあるので、一概に「こういう家がいい」と決め付けるとは避けなければなりません。戦後の焼け野原状態のときなら、「雨露しのげればよし」と多くの人が思ったでしょうが、現在では最低限「快適」「安全」「健康」が保障されなくては、真の住宅とは呼べないことは異論がないと思われます。さらに健康面にしぼれば、次の三つの条件はクリアする必要があるでしょう。

 

@揮発性有害化学物質の影響がない

 

Aカビ、ダニ対策がちゃんとできている

 

B善玉菌の増殖を促す環境にある

 

この三つの条件がそろって初めて健康住宅といえると思います。ところが現状はどうかといえば、ますますこの三条件のクリアがしにくくなってきています。理由はいろいろありますが、一囗でいってしまえば、戦後の建築業界が「つくる側の都合」によって家づくりをしてきたことが一番大きいと思います。この間、ユーザーはずっとないがしろにされてきました。

 

 

嘘ばかりのエコ住宅・健康住宅!!

エコ住宅と健康住宅の多くは、嘘ばかりのうたい文句ばかりです。それでも、旅行や引越しは選択肢が限られます。ある程度条件を揃えて比較することは誰でも可能です。あまり迷うことなく、最終判断を下せるでしょう。では、住宅の場合はどうでしょうか?しかし「売る側」は、あなたの将来はあまり考えません。あくまで、あなたの「現在」の自己資金や返済能力だけが興味の対象です。返済能力にあわせて目いっぱいの予算を組んでくれることを願っています。だから、最初に予算を閧いたり、頭金や年収、親からの援助が気になるのです。しかし、住宅も受注生産にも関わらす、受注生産のパソコンのように、パーツの性能と価格の比較ができません。なぜなら、企業側がその詳細を出してくれないからです。―つは大学や専門学校の非常勤講師です。Fさんご家族はもともと工業地域に建つ分譲マンションにお住まいでした。お子さんのことを考えて、もっと自然の多い場所で暮らしたいと土地探しを始めたのです。イメージしたのは、家の中でも自然の光や風が通る、明るく広々としたナチュラルモダンな家。本当はもっと安く家を建てられるのに、よりグレードの高い仕様を勧めます。健康住宅の多くはこのような状態です。これまでの公共工事が「年間予算を使い切る」という側面があったように、建築予算目いっぱいに使わせるのが、彼らの仕事です。大手メーカーのパソコンと同様に、商品シリーズと価格帯で選ぶしかないのです。不要な部材を外すだけで、数万円違ってくるのに。こんなセールストークにも惑わされる必要はありません。健康住宅の多くは嘘です。自分が必要としない余計なものが含まれているかも知れませんし、必要な機能や欲しい設備、外せない性能がオプションになっているかも知れません。アトリエ系の建築家の多くは、設計と併行して建築学科の講師をしているケースがとても多いのですが、私の場合は不器用なので、講師を始めたら設計の方はこぢんまりとしたものになってしまいそうで、これは嫌でした。健康住宅の多くは友人に給料を払うのもやっとの状態の中、頭の中ではいつも「事務所をなんとか安定させたい」と考えていました。しかし、そんな状態でも、ぜったいに手を出さなかった仕事があります。Fさんご夫妻が夢みてきたことお二人が、どんな場所でどんな家を建てたいと望んでいたかをお話ししましよう。