満期や更新、解約が気になる!!『定期付き終身保険』

保の内容

 

『定期付き終身保険』の目的

死んだときに遺族に保険金を残す

 

おそらく、サラリーマンの90%以上がこの保険に入っているのではないかというくらい、いちばんポピュラーな保険です。しかし一方で、いちばん理解されていない保険でもあります。

 

正式名称は『定期保険特約付き終身保険』。『終身保険』に特約として『定期保険』がくっついたものです。『終身保険』で一生涯の保障を確保して、なおかつ保険料の安い『定期保険』で若いときの保障を厚くする仕組みになっています。大きな保障が欲しいが高い保険料は払えない、でも掛け捨ての保険はイヤというわがままな要求に応えた保険といえます。合計(終身部分十定期特約部分)の保障額が終身保険金額の何倍かによって、20倍型、25倍型などと呼ばれます。

 

たとえば、『終身保険』200万円に3800万円の「定期保険特約」がついて合計4000万円なら、20倍型です。「定期保険特約」の部分は、最初から55歳、60歳まで保険期間がある「全期型」と、期間m年や15年のものを自動更新する「更新型」があります。当初の保険金は「全期型」が高いのですが、「更新型」は更新時に(定期保険部分の)保険料が値上がりするので、トータルの保険料は「全期型」の方が安くなります。

 

 

『定期付き終身保険』のよくある誤解!!

@高額の保障が一生続く

前述の例では、4000万円の保障が一生涯続くと思いこんでいる場合です。実際は、「定期保険」の期間が終わったときに保障は200万円に減ります。これを承知のうえで入っていればいいのですが、加入後や保障が減った後に知ると「こんなはずじゃなかった……」と大きなショックを受ける人も。

 

A貯蓄性がある

確かに終身部分にはいくらかの貯蓄性がありますが、毎月の保険料に占める終身保険部分の割合は2〜3割くらい。その終身保険部分も、30年間払い込んで、やっと払った分くらいが戻ってくる程度(とうぜん保障額よりずっと少ない額)。その聞のインフレなどを考えると、(終身部分が1000万円未満なら)60歳で解約しても戻ってくるのはお小遣い程度と考えておいた方が無難です。むしろ掛け捨て保険のつもりで入っていた方がいいかもしれません。

 

B保険料はすっと変わらない(更新型の場合)

「全期型」なら、払込終了まで保険料は変わりません。ただし、「更新型」だと更新の度に保険料が上がります。30歳で定期保険部分が10年なら、普通は2回更新する事に。その間、保険料は倍以上になります。

 

 

『定期付き終身保険』は、こんな人に向いています!!

@自分が死んだときに家族の生活費を保険金で残したい人

保険料月1万円から3万円くらいで数千万円の死亡保障を確保できます。ただし、『定期保険』の期間終了後は保障額が大きく下がりますから気をつけて。

 

A保険料は安く上げたいが、全くの掛け捨てはイヤな人

終身保険部分に貯蓄性があるので、全くの掛け捨てにはなりません。ただし保険料の7〜9割は掛け捨てだという事は納得しておいてください。/div>

 

B『終身保険』に入りたいが、保険料が高すぎるという人

必ず保険金が払われる『終身保険』に入りたいが、保険料が高すぎて『終身保険』だけでは必要な保障を全部は確保できないので、足りない部分を「定期保険特約」で補いたいという人。ただし、『終身保険』にプラスして『定期保険』や『収入保障保険』に加入する方法もあります。

 

 

『定期付き終身保険』は、こんな人には向きません!!

@保険で老後資金も貯めたい人

『定期付き終身保険』には、保険料を払い終わった時点(普通は『定期保険いが終わったとき』で、『終身保険』を『年金保険』や『介護保険』に変えられるというオプション付きのものもあります。でも『終身保険』が数百万円の場合は、60歳くらいまでに貯まっている金額はごくわずか。解約して返戻金をもらっても、『年金保険』に変更して年金をもらっても、まるですずめの涙です。この保険で老後資金を貯めようと思うのは間違い。その目的なら、最初から『年金保険』か『養老保険』に入るべきです。

 

A保険で貯蓄もかねたい人

@と同じ理由で、この保険の貯蓄性は極めて低いのです。途中で解約したときの解約返戻金の額はごくわずか。貯蓄口的なら『年金保険』か『養老保険』、あるいは普通の貯蓄をおすすめします。

 

B保険金を自分で受け取りたい人

この保険には満期保険金はありません。解約した場合はわずかに解約返戻金があります。

 

C生涯変わらない保障を確保したい人

「定期保険」部分が終わると、保険金額は数分のI〜数十分のIに減ってしまいます。変わらない保障が欲しいなら『終身保険』を。

 

D保険金を相続税の支払いにあてたい人

保険金額が途中で人きく減ってしまうので、「定期保険特約」の期間を過ぎて長生きしてしまうと、納税資金の用を足しません。相続税のためなら「終身保険」です。

 

 

 

『定期付き終身保険』 加入のポイント!!

@死亡保障はどのくらい必要か

死亡保障は合計でいくら必要かを割り出してみましょう。

 

A「終身保険」と『定期特約』の割合をどうするか

保険料をできるだけ安く押さえたいなら「定期特約」の割合を大きく、逆に少しでも貯蓄性を高めたい、終身の保障を大きく確保したいなら『終身保険』の割合を大きくします。この場合保険料は高くなります。

 

B「定期特約」の期間をどうするか

保障の大きい「定期特約」の期間は、こども(複数いる場合は末の子)が成人または独立するころとするのが一般的です。

 

C「定期特約」は「全期型」にするか

「更新型」にするか「全期型」は当初の保険料は「更新型」より高いのですが、保険料は常に一定です。逆に「更新型」は加入時の保険料は安いのですが、更新時に値上がりしてトータルでは「全期型」より高くなります。余裕があれば「全期型」を、なければ「更新型」を。「更新型」を選ぶ場合は、更新時にどれだけ保険料が値上がりするかを必ずチェックして、納得してから入ること。