アンチエイジング住宅で若さを保つ

安んち住宅

 

近年アンチエイジングが大きく脚光を浴びています。「いつまでも若々しく」というのは、世代、性別も超えた人類共通の願いですが、食べ物や運動、美容の面からその努力をする人は大勢いても、住まいと関連付けて考えている人は少ないと思います。実はこれは無理もありません。シックハウス症候群など住宅の危険がいわれているいま、住環境がアンチエイジングに寄与すると考えることはむずかしいからです。しかし、人の一生で一番多く口に入れるものは自宅の空気です。そう考えれば、アンチエイジングのため、家の環境を整備することが、食品や運動、美容に負けず劣らず重要なことがわかると思います。アンチエイジングの大敵は病気です。病気になるかならないかの分岐点は何か。人によって見解の差はあると思いますが、住宅環境による影響はことのほか大きいと私は思います。ヨーロッパの医師は患者を診察するとき、必ず「どんな家に住んでいるか」をチェックするといいます。家に強い愛着をもつ彼等は、同時に住環境が個人の健康にどれだけ強い影響を及ぼすかをよく知っているのです。

 

 

アンチエイジング住宅の広がり

豊かな住生活の指標である住宅の「広さ」は持家では平均40坪時代を迎えていますが、借家はその半分にも達せす、格差が目につきます。

 

住宅の質を左右する最大の要件は「広さ」です。そこで、ストック面から住宅の規模をみると、総務省統計の2013年のデータでは、持家と借家を合わせた一戸当たりの平均延べ床面積は96.44u(29.3坪)となっています。1983年では86.33uであり、この20年間でわが国の住宅は12.0%、約11.3m広くなったことになります。

 

フローでは改善傾向へ

フロー(新設住宅)の床面積をみると、全体の平均では2013年度で89.4u、2015年度でも94・1uとなり、ストックとほぼ並んでいます。所有関係別にみると、持家が最も広く2013年度では143.6m(約40.6坪)となりました。坪数換算では持家は1989年度に40坪ラインを突破、その後は多少の波はあるものの。持家40坪時代”が定着した感があります。一方、借家はここ数年縮小傾向にあり、2017年度では48.6uと持家の4割以下にとどまっています。今後はフローの面でも借家の面積拡大が望まれるところです。

 

 

4人家族で平均124uに!!

国土交通省が策定した誘導居住水準は、中長期的視点に立ってわが国の住宅ストック全体の水準向上を図るためのガイドラインとなっています。

 

国土交通省が策定した住宅ストック全体の水準向上を誘導する「誘導居住水準」の内容は、一戸建て住宅を想定した「一般型誘導居住水準」の場合の4人家族でみると、床面積が123uの3LDKSタイプの住宅ということになります。同省の計画は、2015年度をメドに全国で3分の2の世帯が、さらに2010年度をメドにすべての都市圏で半数の世帯が、これらの水準を確保できるようにするというものです。この誘導居住水準の達成率は、1988年では34.6%であったものが2013年では54.3%となっています。しかし、水準以下の世帯が依然として45.6%を占めています。このうち、最低居住水準(4人家族で3DKタイプ、50u)未満の世帯は4.3%になっています。誘導居住水準は、住宅の広さの面から住宅の質的レベルアップを目指す指標であり、これは行政の目標であると同時に、国民の今後のマイホーム計画にとっての1つの目安にもなっています。ただし、絽建設経済研究所がまとめた「望ましい住宅規模の設定」では、4人家族の住戸専用面積は180uとなっており、家族1人当たり規模では44.6uとなっています。