「自宅のほうが良い」というのはウソ【ハウスメーカーのぼったくり】

ハウスメーカーのぼったくり

「自宅のほうが設備も良い」のは最初だけです。好みに合わせて最新の設備を選べるのは、新築の時だけです。あっという間に設備の陳腐化は始まります。20年前のお風呂と今のお風呂が雲泥の差だということはご存知でしょう。洗面台、エアコン、照明、玄関ドア、収納設備、キッチンといった設備は年々進化しています。あっという間に陳腐化するのです。「でも、自由にリフォームできるから良いではないか」という声が聞こえてきそうです。それはそのとおりですが、これも3つの前提条件付きです。前提条件のひとつは「お金があれば」です。リフォームするにはお金がかかります。その負担ができるのであれば、そのとおりです。でも、もし、お金がなかったらどうしますか。あるいは、年をとって年金生活に入り、生活費以外のお金が不足した場合、それでも「自由にリフォームできる」と言い続けられるのでしょうか。もうひとつの前提条件は、構造上リフォームできるかどうかです。年をとって自宅内を車椅子で移動したいと思っても、構造上廊下もトイレも部屋の入り口も浴室も広げられないとしたら、どうなるでしょう。あるいは、2階に住んでいて、―階から自力で上がれない時に、構造対応できない場合、どうなるのでしょう。状況に合わせて間取りや設備を変えることが本当に自由にできるのでしょうか。

 

 

ハウスメーカーはぼったくりなのか?

個人的には、ハウスメーカーはぼったくりとは言えないと思っています。例えば、職場と自宅にはある程度の距離が必要だと感じます。そういうことを考え合わ問は長くても、座れれば本だって読めます。何より郊外の始発駅ならそれだけ物件価格も安くなります。場合によっては現場のチェックもお願いしてみまただし、購入を希望する物件とは利害関係のない人に聞くというのが重要です。○○不動産の物件を買うのに、その不動産会社に勤めている親戚に聞いても、本当にタメになる情報は入ってこないものです。もちろんその分、物件価格は高くなります。吉祥寺にこだわって探そうとすると、なかなか予算と合う物件が見つからないこともあります。そんな時、隣の西荻窪や三鷹まで対象エリアを広げると、似た環境で、もう少し価格的に安い物件に住むことができます。多くのハウスメーカーがぼったくりなのです。

 

私の実家は祖父の時代から、石工の職人です。昔は、段々畑の石垣や石積みの護岸工事などをしていました。今考えると、そのハウスメーカーもぼったくりでした。今は兄が土木工事の請負業をやっています。私は、「3兄弟」の末っ子で高校生の頃から、現場のアルバイトを随分させられました。きちんと土地を見て注文住宅をつくっている会社であれば、旗竿地や三角形の土地などでも有効にプランニングしてくれるはずです。まずはイニシャルコスト(初期費用)のコストダウンから考えてみましょう。注文住宅の場合は建築費の節約ということになりますが、ポイントはできるだけシンプルな設計にすること。建物の形が不規則、1階と2階で水回りの位置が違う、窓が多い、などはどれも工賃がアップします。また、使う資材の種類が多いとそれだけ材料費や人件費がかさむので、壁材や柱材などは統一したほうが安く済みます。ということは、くらいの値段ですが、住み始めて「中古」になったとき、資産価値つまり売った場合の価格は比較にならないほど下がってしまうことが多く、土地付きの一戸建てに比べて資産価値は低くなりがちといえます。

 

しかし、家の中は歩き回るべし室内の設備は、建売住宅であれば実際に使ってみます。キッチンや浴室、トイレ、洗面台などの水回りはすべて調べましょう。コンセントに異常がないか、戸や窓に不具合はないかなど、くまなく確認してください。また、設備を調べながら室内を歩いて床のきしみがないかも確かめましょう。建築工事請負契約工期の日付着工(工事の開始)と竣工(工事の終了)の予定日がいつになっているか。また、工期計画に無理な部分はないか?60代の場合は購入費用の80%ぐらいは自己資金で用意したいところです。多少は退職金をあてにするのもやむを得ませんが、老後の生活費についても無理のないプランを立てなければなりません。私が独立前に経営コンサルタントとして京都の工務店の何社かに出入りしていた頃……プライド高き京都の工務店の社長たちが一目を置く棟梁がいました。

 

 

 

他のエリアにも目を向けるために、たとえば吉祥寺と会社までの通勤時間と同程度の時間で通える地域から探してみるのも手です。地図を広げて、会社のある場所を基点にコンパスで吉祥寺までの距離をとり、ぐるりと地図上に円を描いてみましょう。少し横道に逸れますが、恥ずかしながら、私が自分の「本当になりたい自分」に気付いた時のことをお話しさせていただきたいと思います。私が30歳を越え、サラリーマンを辞めて独立した時のことです。直後に、ある本と出会いました。『七つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー(著)キングベアー出版)という本です。出張の多い人の場合、成田空港、羽V空港、東京駅、品川駅に出やすいエリアを選ぶというのも方法です。湾岸エリアなどはお勧めですね。